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華麗なるギャツビー

『華麗なるギャツビー』はバズ・ラーマン監督による2013年公開のアメリカ映画です。アメリカを代表する作家スコット・フィッツジェラルドの小説を、忠実に映画化しています。
物語は、ギャツビーの友人トビー・マグワイア演じるところのキャラウェイの視点で展開されます。ニューヨークの郊外、キャラウェイの隣家にそびえ立つ大邸宅では夜な夜な絢爛豪華なパーティーが繰り広げられていました。その豪邸の主人はギャツビーという人物らしいのですが、パーティーの出席者は誰もそのギャツビーに会ったことがありません。にもかかわらず人々は、勝手に邸宅に押しかけてはパーティーを繰り広げているのです。しかしキャラウェイは唯一ギャツビーから正式な招待状を貰って、パーティーに参加するのでした。
パーティーの場で、キャラウェイは若い富豪に出会います。彼こそがレオナルト・ディカプリオ演じるところのギャツビーなのでした。ギャツビーはある目的のためにキャラウェイと親交を結ぶのです。ギャツビーはキャラウェイを遊びに連れ出します。ギャツビーの語る事柄は従軍経験のことであれ、オックスフォード大出身であることなど、どれも壮大な話であるためキャラウェイは彼のことを信用できませんが彼のことを憎めいない人物と見なすようになります。
かつてギャツビーは富豪の娘デイジーと恋仲になるものの、戦争のために結婚することが出来ず、デイジーは鉄道王ブキャナンと結婚していたのです。そこでギャツビーはデイジーを取り戻すため富を築き、ブキャナンの邸宅の対面に自らの邸宅を建ててパーティーを主催し、時が来るのを待っていたのです。
そしてギャツビーはキャラウェイの協力を得て、デイジーと再び出会うのでした。
『華麗なるギャツビー』はこのように、ひたすら一人の女性を思い続けていた男性が、その女性を手に入れるために努力をし続けるという恋物語です。いかにも軽薄で胡散臭い存在に見えるギャツビーをレオナルド・ディカプリオが好演しています。
この物語におけるギャツビーは毎夜豪勢なパーティーを繰り広げ、高級車や酒など豪華な文物で周囲を彩っているにもかかわらず、たった一人の女性を入手できないでいるために、空虚感を抱いてもだえ苦しんでいます。その様子を見るとき、ギャツビーの存在そのものが、物質的に豊かであるにもかかわらず、内実が貧しい「アメリカ」という存在とダブって見えてくるのです。
そしてこの『華麗なるギャツビー』は、アメリカ映画であるにもかかわらず悲しい終わりを迎えます。どんなに人は努力をしても得られないものが存在するという悲しいメッセージを残して。
『華麗なるギャツビー』はアメリカの抱える華やかさの裏に潜む悲しさを表していて、それが長期休暇を表明した主演のレオナルド・ディカプリオとも被ってくる、感慨深い映画となっています。

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