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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日

先月鑑賞した「ライフ・オブ・パイ」は、いままで観た映画のなかでも3本の指に入るくらい面白かったです。CMやトレーラーでは少しグロイ描写もあるのかな?という印象だったので、だいぶ長い間観るのを躊躇っていた映画でした。でも観た人からの評判がすごく良かったのと、CMで流れた星空が綺麗だったのが印象に残っていて、何人かで見れば怖くない!と思い実家に帰ったときにDVDを借りて家族で鑑賞しました。
 まず観ていて思ったのがパイ役のスラージ・シャルマさんの演技が本当にすごい!まだ幼い方だと覚えているのですが、表情や仕草が本当に健気で、そのときの場面場面にぴったりの演技だと感動しました。これがデビュー作だなんて信じられない。また彼の登場する物語を観てみたいな、と思わせてくれます。こういった俳優さんに出会えるというのが映画の素晴らしいところですよね。
 内容は、やはり漂流ものなので過酷な状況を生き残るまでの過程が胸に痛く、かわいがっていた動物の死への苦悩やパイ自身の死への恐怖も切に伝わってくるのでとてもはらはらどきどきします。「トラとボートで漂流する」という絶望的な状況なので、パイは助かるのか?助かるとしても、体のどこかはトラ(リチャード・パーカー)に食べられてしまうのか?それともパイがリチャード・パーカーに一矢報いるのか?…など、観ている最中に思考がぐるぐる、まるで初めて映画を観たときのような気持ちにさせてくれます。
 わたしが特に心に残ったのが、最後に島に漂着したシーン、「リチャード・パーカーが挨拶もなしにジャングルに行ったのが悲しかった」というパイの心情です。殺伐とした生死への戦いを乗り越え、相棒のようになっていたパイとリチャード・パーカー。だけどそのような気持ちでいたのはパイだけだったのか?というパイへの感情移入と、生死の狭間であっても情がまだ残っているのか、というなんとも複雑な気持ちを感じました。ひとつの映画でこのような充実した感情を与えてくれたこの映画に本当に感謝しています。

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