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ライフ・イズ・ビューティフル

物語は、ユダヤ系イタリア人グイドと妻のなれ初めからはじまるのですが、まぁこの時のグイドがヘラヘラしてて見てるとちょっとムカッとくるくらい。そのヘラヘラしたところは変わらず、妻と結婚、息子が生まれます。息子の前でもヘラヘラといつでも楽しそうなグイド。
 やがてユダヤ人が迫害を受けるようになり、収容所への強制収容が始まります。収容所に送られるまでの道中から、収容所での苦しい労働まで、すべてを「旅行」や「ゲーム」だと嘘をつき、どんなに苦しいときでも笑顔を見せるグイド。「いい子にしてると点数がもらえて、泣いたり、ママに会いたがったりしたら減点。1000点たまったら戦車が貰えて家に帰れるんだ」という父の言葉を息子は信じて生き延びていく。
 やがてナチスが撤退し、収容所に連合軍の「戦車」があらわれ息子らを解放。父の嘘は本当になり、息子は戦車に乗って母の元に帰る。しかしグイドは帰って来ない。

 最期まで息子の前で陽気に振る舞うグイドの姿に涙がぽろっと溢れます。最期の最期まで、家族を愛し、家族を守ろうとするその様が、序盤のヘラヘラした軽い印象とはまったくことなり、頼もしさというか、男の生き様というか、そんなものすら感じさせます。
 この映画はユダヤ人の大虐殺を取り扱ったものではありますが、私の感想としては、そういったものはすべて背景で、本当に描写されているのはグイドの人柄ではないかと思います。辛い労働に耐え、息子の前では笑顔、息子だけでなく周囲の人間すら笑顔にするような、グイドの人柄。
 辛い状況でも笑顔で乗り越える、本当の強さや、愛情みたいなものをこの映画から強く感じました。
 戦車に乗って母親のところへ戻る息子の描写が最後にありますが、父の死を息子がどうやって知るのか、知ったときどうするのか、などその後にも想像がおよぶようなラストで、観た後もしばらく涙が止まらず、想像にふけってしまいました。名作といわれるものにはちゃんと理由があるのだと感じました。

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