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映画レビューブログ

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ももへの手紙

東京で暮らしていた主人公・三浦ももは、些細なことがきっかけで、父親とけんかをしてしまう。
謝りたかった父親は「ももへ」とだけ書いた手紙を引出しに入れ、仕事へ出かけたが、仕事先で亡くなってしまった。
ももは、深い悲しみと仲直りできなかったことへの後悔を胸に、その後生活していた。
ももとももの母親・いく子は生活上の理由で、東京から瀬戸内海にある汐島へ移り住むことになった。
都会の生活に慣れていたももにとって汐島での生活は戸惑いの連続だった。
なかなか周囲に心を開かないももだったが、ある日屋根裏で本を見つける。
その本には沢山の妖怪の絵が描かれていた。
ある日、母親が新しい仕事を見つけるために、ももを残して出かけると、イワ・カワ・マメという三人の妖怪がももの前に現れる。
三人の妖怪は、ほかの者には見えていなかった。
妖怪たちは毎日のように街で悪行をつくし、食べ物や小物などを盗み取っては屋根裏へ持って帰っていた。
盗んでいるのが、ももだと勘違いした母親とももはけんかをし、ももは家出をしてしまう。
雨の中ももを探した母親は、持病のぜんそくを起こしてしまう。
夜になって家へ戻ってきたももは、母のために台風が来ているなか、三人の妖怪とともに医者を連れてくるために隣の島へむかう。
ももたちのおかげで、母の病気はよくなり二人は仲直りをする。
三人の妖怪は本の中に戻ることになった。
妖怪の一人のマメは、ももに一枚の手紙を残していた。
実はマメは、父親であったのだ。
手紙を読んだももは、父の気持ちを知る。
父への後悔の気持ちは薄れていき、父への変わらない深い愛情へと変えることができた。

やはり、瀬戸内の景色の美しさと、ユーモラスで不気味に描かれている妖怪の面白さは印象的でした。
妖怪の悪行に付き合っていくももが、うんざりしながらも周囲に心を少しずつ開いていく姿が、小学生の繊細な感性をうまく映し出していて、見ていて懐かしい気持ちになりました。
マメのキモかわいい姿は、終わってからも、つい思い出してしまうほど印象深かったです。

物にあふれた都会から田舎に来たももが、自然にあふれた田舎で違う遊び方や楽しみ方を見つけていく姿は、「都会には都会にしかない楽しみ方があるように、田舎には田舎にしかない情緒や楽しみ方があるな」と改めて感じさせてくれました。
自然しかない田舎で、自然とともに生きるという経験をするももの姿が、心身ともにだんだんたくましくなっていって楽しめました。
やっぱり田舎生活って、子供には大切な経験ですね。

ももへの手紙 [DVD]

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