映画レビューブログ

おすすめ映画のレビューブログです

ボクたちの交換日記

芸人の内村光良氏が監督・脚本をつとめ、放送作家の鈴木おさむ氏の原作「芸人交換日記」を映画化した作品です。
ある1組の売れない芸人のコンビが交換日記を通じて信頼を深め、時には気持ちがすれ違いぶつかり合ってしまうという話です。

この作品の1番の見どころは、交換日記を通じて過去・現在、そして未来をも紡ぐという構成だと思いました。


文字で思いを伝える手法として、手紙が真っ先に思いつくものだと思います。
しかし交換日記とすることで、手紙ではなかなかやりにくい文字での会話を実現しています。


そこには普段面と向かって言うことのできない思いや、過去のことなどを書くこともできます。


それが最初こそ2人の信頼を深め合うことになるが、段々と亀裂が生じ2人の関係が崩壊していく。
しかし最後にはなぜこんな亀裂が生じることになってしまったのかが交換日記によって明らかになり、一気にフィナーレへと持っていく。
最後の展開は熱くなるものがありました。

この映画の監督・脚本は芸人の内村光良氏です。
昨今、著名人の小説や監督作品などが多く出ておりそれだけで若干の不安を抱いている方も多いと思います。
しかしこの作品は内村氏の人の良さが全面にでている、そう感じました。
もちろん、本人を知っているわけではありません。
しかしテレビで見ているときのほのぼのとした感じや、安心感がある様などがよく伝わってくる映画だと感じました。


コンビ間のやりとりは実にコミカルでテンポも良く、主演を演じる2人の演技もあいまって何度も笑ってしまいました。


しかしそんなコミカルなものでも物語の最後への伏線がしっかりと張られていて、
最後にまさかあの言葉で感動させられることになるとは思ってもみませんでした。
芸人のコンビを通じた男と男の友情の物語。


たとえ相方に誤解されようとも自分を犠牲にしようとも、相方のことを最大限に思った男がとった行動。


その意味を知った時、相方はいったいどうするのか。
全てを紡ぐのは1つの交換日記。


過去から未来へと続くある1組の芸人コンビのストーリー。
久々に感動できる映画に出会えました。